大野さん特集
1998年9月27日、広島市民球場、横浜戦。誰からも愛された広島東洋カープの左腕エース、
大野豊投手が最後のマウンドに立ちました。
このページでは「濃恋鯉」が記録した大野投手の現役最後の3年間を振り返ります。
1996年オープン戦
3月24日 ダ5−4広(福岡ド) 5回4失点で敗戦投手。
3月31日 広10−8ヤ(ナゴヤ) 2番手で1回2失点。
1996年公式戦
4月 5日 広3−2中(広 島) 開幕投手。8回を2失点の好投。
4月12日 神3−4広(甲子園) 完封ペースも8回に突如崩れる。
4月20日 ヤ9−4広(福岡ド) 3回3失点でKO。1敗目。
4月27日 中10−9広(ナゴヤ) 5回4失点。
5月 3日 広1−3神(広 島) 8回3失点の好投実らず、2敗目。
5月10日 広4−0横(広 島) 完封でシーズン初勝利。
5月17日 神3−4広(甲子園) 2試合連続完投勝利。
5月25日 広5−6巨(広 島) 4回4失点でKO。
6月 1日 横2−3広(横 浜) 8回2失点の好投。チームは奪首。
6月 8日 広7−12ヤ(福 島) 2000投球回達成。7回4失点。
6月15日 広4−1中(広 島) 無四球1失点完投で3勝目。
6月26日 中5−12広(ナゴヤ) 初回の援護守れず、5回途中で降板。
7月13日 広5−1中(広 島) 8回1失点で4勝目。
7月26日 横7−5広(横 浜) 7回裏に突如4失点。
8月 2日 広8−3ヤ(広 島) 5回を1失点。
8月11日 登録抹消。のちに左上腕部動脈血栓症と判明。
8月13日 左上腕部動脈血栓症の手術。
9月 7日 広6−5巨(広 島) 復帰後初登板。ワンポイントで松井を左飛に抑える。
9月14日 中4−11広(ナゴヤ) 復帰後初先発。6回4失点で5勝目。
9月24日 巨5−2広(東京ド) 序盤抑えるも5失点で3敗目。巨人にマジック点灯。
10月 2日 広5−18中(広 島) 4回6失点でKO。4敗目。
1997年オープン戦
3月20日 神3−0広(鳴尾浜) 3回を3安打1失点。
3月28日 広2−5中(ナゴド) 3回を3安打1失点。
1997年公式戦
4月10日 ヤ1−2広(神 宮) 8回1失点の好投。
4月16日 広9−4巨(広 島) 6回2失点でシーズン初勝利。
4月23日 広11−2ヤ(広 島) 7回2失点で2勝目。
4月30日 中0−6広(ナゴド) 6回まで無安打。3安打完封勝利。
5月 9日 中8−11広(ナゴド) 6回を1失点で4連勝。
5月17日 横4−3広(横 浜) 好投も6回裏に逆転許し、初黒星。
5月24日 広5−3神(広 島) 7回2失点で5勝目。打でも活躍。
5月30日 首の痛みのため、登板回避。
6月 8日 ヤ5−2広(福 島) 5回途中4失点。2敗目。
6月15日 巨6−5広(東京ド) 4回裏だけ4失点と乱れる。
6月25日 広10−1中(広 島) 10安打も1失点で2度目の完投勝利。
7月 5日 横8−9広(横 浜) 6回途中KO。
7月17日 中2−14広(ナゴド) 5回2失点で7勝目。
7月23日 パ5−0セ(大阪ド) 球宴最年長投手。2回無失点で優秀選手賞。
7月28日 ヤ10−8広(神 宮) 古田の投直を右膝へ受け、初回降板。
8月 3日 広0−7横(広 島) 初回5失点KO。打球を受けた影響か。3敗目。
8月 9日 広4−7神(広 島) 8回途中まで3失点の好投。不安吹き飛ばす。
8月16日 神5−1広(大阪ド) 6回3失点で4敗目。
8月23日 広8−3ヤ(広 島) 完封ペースも8回裏に3失点。8勝目。
8月29日 巨4−1広(東京ド) 3回8安打2失点で降板。5敗目。
9月10日 広4−5神(広 島) 完封ペースも8回表に味方のミス続出で降板。
9月17日 中4−6広(ナゴド) 5回途中4失点KO。
9月24日 広5−1ヤ(広 島) 7回1失点で9勝目。
10月 1日 広4−1神(広 島) 6回4失点で6敗目。
10月 8日 広2−4横(広 島) 最終規定投球回数をクリア。防御率トップへ。
10月11日 カープ打線が吉井を粉砕。最優秀防御率のタイトル確定。
1998年オープン戦
3月28日 広4−9ダ(北九州) 3回5失点。左上腕部動脈血栓症の影響が。
1998年公式戦
4月 3日 広8−3中(広 島) 史上最年長開幕投手。5回表二死から崩れる。
4月12日 神4−6広(甲子園) 6回裏につかまるもシーズン初勝利。
4月18日 ヤ0−7広(福岡ド) 6回無失点で2勝目。
4月25日 中1−0広(ナゴド) 野口との投手戦。7回無失点。
5月 5日 広7−4ヤ(広 島) 5回3失点で3勝目。
5月16日 広4−5神(広 島) 700試合登板。初回に和田の打球を胸に受けて降板。
5月17日 左胸打撲で登録抹消。
5月27日 広3−4横(広 島) 7回2失点の好投。
6月 4日 神3−4広(甲子園) 左上腕部血行障害再発。2回で降板。
6月 5日 登録抹消。
7月25日 出場選手登録。
7月29日 神3−2広(甲子園) 救援で1回を無失点。
7月31日 広8−6中(広 島) 救援で2回を1失点。
8月 2日 広4−6中(広 島) 救援で1回を1失点。
8月 4日 巨6−5広(東京ド) 高橋に逆転3ラン浴び、引退を決意。
8月 5日 血行障害を理由に登録抹消。
9月 2日 現役引退が明らかに。
9月11日 記者会見で正式に引退を表明。
9月27日 広3−1横(広 島) 引退試合。奪三振で花道。
引退の言葉
え〜、22年間お世話になったこのマウンドに別れを告げることになりました。
皆さんのご声援に応えるよう情熱を持って投げてまいりましたが、
皆さんのご声援に応える投球ができなくなり、
限界を感じ引退いたします。
思えば私の野球人生は多くの恩人との出会いの連続でした。
出会いがあるたびにたくさんのことを経験し、学ばしていただきました。
この学んだことを私の財産として、これから生かしていきたいと思います。
プロ野球で何とか成功したいという夢を持ち、
この世界に飛び込んだ私がこの歳までプレーできたことを誇りに思います。
テスト生で入団した私がこれだけ長い間現役を続けてこれましたのも、
球団をはじめとして、諸先輩、スタッフ、チームメイト、
そしてファンの皆さまのお陰だと思っております。
感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
私の現役生活は今日で終わりですが、野球人生はまだまだこれからです。
今後、私が学んだ全てを若い人たちに伝えるため、
コーチとしてユニフォームに袖を通すつもりです。
私にはまた新たな夢ができました。現役時代同様、
情熱を持って取り組んでいくつもりです。今後とも、カープを、私を、
よろしくお願いします。本当に長い間、ご声援ありがとうございました。
横浜ベイスターズの皆さん、
私の引退セレモニーを最後まで見届けていただきまして、
本当にありがとうございます。最後になりますが、我が選んだ道に悔いは無し。
背番号24番、そしてファンの皆さま、ありがとうございました。