カープ日記


9月15日

河野、苦いプロ初先発

対阪神戦、プロ入り初先発の河野投手は、 2回裏に大豊選手の二塁打と2つの四球で無死満塁のピンチ。 二死にこぎつけたものの、藪投手と坪井選手に連続押し出し四球。 今岡選手に2点適時打され、ハンセン選手に四球を出して満塁としたところで降板。 代わった菊地原投手が大豊選手に3点適時二塁打されて、この回大量7失点。 広島は4回表に阪神先発藪投手から緒方選手の適時二塁打で2点、 5回表には金本選手の適時打で1点、 6回表には代打ケサダ選手の2号3ランで3点を返した。 しかし5回裏にペルドモ投手が新庄選手に適時二塁打、 8回裏に山内投手が代打八木選手に適時打されて、それぞれ1点を失い、 追いきれなかった。6対9で敗戦。河野投手はプロ入り初黒星。

試合結果

 若手の河野投手がプロ入り初先発しました。 待ちに待った若手投手の先発起用だけにワクワクしました。 初回は2三振を奪って三者凡退と最高のスタート。 しかし2回裏に大豊選手に二塁打を打たれると、あとはメロメロ。 無死満塁から二死満塁として打者は藪投手。ここを抑えれば、 立ち直れていたかも知れません。しかし最悪の押し出し四球。 結局1回2/3を投げて5四球。1イニング5四球はセ・タイ記録。 四球連発というのは経験の少ない投手にありがちなパターンですね。 「大豊さんに打たれて、点をやってはいけないと力んだ。 藪さんに押し出し四球を出した後は何が何だかわからなかった」 というのが河野投手のコメント。 1点を取られるのを恐れて大量失点してしまうパターンだったと見ることもできそうです。 もともと、河野投手を先発させる時点で首脳陣はある程度の失点は覚悟していたはず。 もう少し思い切って勝負してもらいたかったですね。 まあ、これも経験です。ラジオ中継で解説していた加藤哲郎さんも言ってましたが、 あの大野さんですら1年目の防御率は135.00ですから。 これから経験を積んで立派な投手になってください。
 打線はいきなりの7点をよく追いかけました。藪投手から6点も取りました。 特にケサダ選手の一発は嬉しかったです。 しかし江藤選手がちょっと期待薄の上に、前田選手が不在だったのは痛かったです。
 山内投手が救援登板しました。河野投手を先発で起用したため、 先発投手が余るからだと思われます。

前田、左ふくらはぎ違和感で途中交代

前田選手が1回表の打席で三ゴロを打った後、 走り出す時に左足ふくらはぎに違和感を感じた。 そのため大事を取って、1回裏の守備からペレス選手と交代した。 種田トレーナーによると、肉離れの一歩手前の状態。 アイシングの治療を行い、 16日の試合には当日の様子を見て出場するかどうか決める。

135試合全試合に出場するのが前田選手の目標。 この目標が達成されれば大きな自信になるはずだったのですが、大ピンチですね。

23日に入団テスト

9月23日9時30分から広島市民球場で入団テストが行われる。 問い合わせ電話番号は(082)221-2040。

広池さんは今年ドラフト指名されるのかな?

9月14日

SATOの無責任先発予想

 15日から甲子園で阪神と3連戦。 1日おいて19日からナゴヤドームで中日と2連戦。
 広島の先発は佐々岡・ミンチー・山内投手でしょうか。 最近先発としての仕事ができていない山内投手には、 これが最後のチャンスぐらいの気持ちで頑張っていただきたいです。
 阪神の先発は藪・メイ・川尻投手でしょうか。 前回の対戦で藪投手にようやく黒星を付けましたが、 苦手意識が払拭できているかどうか注目。

9月13日

天敵アンソニーに2発

対ヤクルト戦、広島は初回、鮮やかな先制攻撃。ヤクルト先発北川投手を攻め、 野村・正田選手の連打の後、前田選手の適時二塁打で1点を先制。 金本選手の内野ゴロで1点。緒方選手の適時打でさらに1点を追加し、3点のリード。 しかし先発黒田投手は2回表、古田・稲葉・副島選手の3連打で満塁とされ、 城石選手の適時打で1点。この打球を金本選手が処理し損ねて、1点差とされた。 5回表には二死から宮本選手の二塁打と池山選手への四球で一二塁とされ、 アンソニー選手に右翼席中段へ11号3ランを運ばれて逆転された。 7回表には山田投手が古田選手の適時打で2失点。 広島は8回裏に反撃。山本投手を攻め、二死から野村選手の内野安打、町田選手の敵失、 前田選手の四球で満塁。金本選手の適時内野安打で3点差。 高津投手から江藤選手が押し出し四球を選び2点差としたが、 続く満塁のチャンスで緒方選手が広田投手に抑えられた。 9回表に玉木重投手がアンソニー選手の12号2ランと暴投で3点を追加されて、 万事窮す。5対10で敗戦。広島の連勝は2でストップ。 数字上も広島の優勝の可能性はなくなった。

試合結果

 前回の対戦で完投を許した北川投手から、 初回に見事な攻撃で3点を取ったまでは良かったんですけど。 結局、走者が出た割りには点が入りませんでしたね。拙攻ってやつですか。 5回裏の二死満塁、7回裏の無死一二塁、8回裏の2点を取った後の二死満塁。 見慣れた光景ではありますけどね。
 先発は中4日の黒田投手でした。河野投手か菊地原投手が先発するかと思って、 広島市民球場へ観戦しに行ったのですが、ちょっと残念でした。 黒田投手も期待の若手投手には違いないので、気を取り直して応援したのですが、 投球内容の方が良くなかったですね。川端コーチによると、 黒田投手は上体が上を向いて、腕の振りも悪いために球が高めに浮いていたそうです。 良い投手の条件として 「調子が悪い時にも悪い時なりの投球をする」というのがあるんですが、 何か黒田投手っていつも調子が悪くありませんか? たまには調子が良い時があってもいいような気がするんですけど。 ま、これからの投手ですので次回の登板に期待します。しかし、この時期、この順位で、 ローテの谷間に中4日の投手を投入する意味ってあるのでしょうか? 最多勝を狙っているミンチー投手ならともかくとして。
 アンソニー選手には痛いところで打たれました。5回表には逆転3ラン。 8回裏に2点差に迫って最終回に望みをつないだと思ったら、 9回表に駄目押し2ラン。シーズン途中来日で12号まで打っていますから、 来年は脅威になりそうな気がします。
 それにしても雑で大味な試合でした。 両軍とも失策などのミスや四球がかなりありましたし、残塁も多かったから、 そう感じたのでしょう。もう少し締まった試合を見せて欲しいです。

前田、セ新記録の23回目猛打賞

前田選手がセ・リーグ新記録のシーズン23回目の猛打賞を達成した。 1回裏に左翼線適時二塁打、3回裏に中前打、5回裏に左前打の3安打。 残りの打席は四球で歩かされ、5打席3打数3安打だった。

あめでとうございます。3本目は三ゴロがイレギュラーするラッキーなものでした。 前田選手の猛打賞を見ることができたのが、敗戦の中で唯一の慰めです。
前田選手は試合開始前の守備練習の時、木村選手とキャッチボールをしていました。 木村選手がゆっくり投げたワンバウンドの球が身体のどこか(左手?)に当って、 しばらく倒れたままでした。おふざけだったのでしょう。

高山、高に代わり出場選手登録

高選手が出場選手登録を抹消され、高山選手が出場選手登録された。

高選手は12日の試合が最後だったので、登録抹消です。お疲れさまでした。
高山選手はさっそく途中出場。いきなり失策をやらかしました。2打席あったんですが、 安打も出ませんでした。「目指せ!ポスト正田」なのですけど。

9月12日

正田選手が引退記者会見

正田選手の引退記者会見が14時から広島市民球場の球団会議室で行われた。 引退試合は9月29日(火)中日戦。正田選手の言葉は以下の通り:
「14年間、本当に短いようで、長いようで短いような14年間でしたけど、 本当にありがとうございました。 本当に多くの方々に支えられてここまでやってくることができました。 本当に広島という土地に14年間プレーできたことを本当に幸せに思っていますし、 これからもまた、指導者として別の道を歩んでいくわけですけども、 やはり若い選手を育てて強いカープを築き上げて、 これからも広島のために頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いします」。
「ここ3年前ぐらい、自分の思い描いていた野球から離れていくような気持ちで 1年1年過ごしてきましたけれども、 今シーズンに入る前によくも悪くも今シーズン限りでユニフォームを脱ぐ覚悟で 自分の身体を痛めつけてきました」。
「周りの人たちは僕よりも身体の大きい人たちばっかりですし、 打球も遠くに飛ばすし、 やはりこの世界で生き残っていけるかどうかという自信もなかったですし、 そのためにやはりここまで練習してきたと思うんですね」。
「カープといわず、この広島という街が大好きですから、 街を歩いていても多くの方から温かい声援が頂けますし、 だからそういう意味でこの14年間この街で生活できたというのは 本当に幸せな14年間だったなと思います」。
「本当にあっという間に14年間過ぎたわけですけれども、 引退を決意してからの1日1日がすごく長いような、 なかなか日にちが経っていかないような、 早く29日が来てくれないかなと、それが待ち遠しいです」。
「皆さんに温かい声援が自分の勇気となり、また心の支えとなって、 ここまで頑張ってくることができましたから、残りゲームあとわずかですけど、 本当にお礼のつもりで、 1打席1球1球大切にプレーしていきたいと思います」。

29日は試合終了後にセレモニーが行われます。 平日ですが、遅い時間からでもぜひ広島市民球場に足を運んで欲しいです。

高、現役引退

 高信二内野手が今季限りで現役を引退する。 来季からは二軍の守備走塁コーチに就任し、若手選手の育成に当たる。 高選手は85年ドラフト2位で東筑高校から入団。 主に内野守備のスペシャリストとして活躍した。 13年間の通算成績は、 668試合591打数139安打3本塁打50打点打率.235。
 この日のヤクルト戦は高選手の引退試合となった。スタンドには御家族の姿が。 高選手はスタメン二塁手でフル出場。3回裏に中前打、 5回裏にはあわや本塁打という右翼フェンス直撃のライナーで安打。 守備でも5回表に、真中選手のあわや中前打というゴロを横っ飛びで抑える美技。 試合終了後には野村選手から花束を渡され、ナインに胴上げされた。 スタンドからは高コールが響いた。

13年間、お疲れ様でした。高選手といえば守備の選手という印象が強いです。 内野ならばどこでも守れるというのが強みで、ベンチは重宝していたようです。 これからは若手選手をしっかり鍛えてください。

連夜の完投勝利!今夜は加藤だ!

対ヤクルト戦、先発加藤投手は2回表にアンソニー選手に 10号ソロアーチを打たれて先制を許した。 ヤクルト先発伊東投手の粘りの投球に抑えられていた広島打線は6回裏に爆発。 江藤選手が左越えへ23号ソロアーチを運び同点。 緒方・浅井選手の連打と瀬戸選手の四球で一死満塁。 古田捕手の捕逸で1点を勝ち越し。さらに加藤投手が犠飛を打ち上げて1点を追加。 とどめは野村選手が右中間へ13号2ラン。この回一挙5点。 3回以降、丁寧な投球でヤクルト打線を零封していた加藤投手は、 9回表に無死一二塁のピンチを招いたが、後続を断って完投。 5対1で勝利。広島は2連勝。

試合結果

 昨日のミンチー投手に続き、今日は加藤投手がやってくれました。 7安打1失点で完投勝利。安定した投球なので、安心して見ていられました。 危ないと思ったのは9回表ぐらいでしたね。 アンソニー選手に本塁打された球は甘い球でした。 打線の援護が中々なかったので、あの1球に泣いてしまうのかと思いましたが、 勝てて良かったです。
 打線は6回裏に爆発しました。火付け役は江藤選手。一発放り込んで同点。 緒方・浅井・瀬戸選手がつなぎ、満塁。ヤクルトのバッテリーミスで勝ち越し。 ここで打撃の良い加藤投手がタッチアップには充分な左飛を打ち上げました。 ここのところ淡白な打撃でいまひとつ精彩がなかった野村選手が、 高めのボール気味の球をうまく叩いて右中間へ2ラン。大量5点を奪い、 加藤投手を強力に援護しました。
 守備でも高選手の美技や浅井選手の美技など、良いプレーがありましたね。
 前田選手は4打数1安打。惜しかったのは3回裏。 完全に右翼席に入っていた打球を稲葉選手がフェンスによじ登って捕ってしまいました。 本塁打1本、安打1本、打点2つを損してしまいました。 素晴らしいプレーには拍手を送りたいとは思うのですが、 やはりカープファンとしては余計なことをしてくれたなという気持ちです(^^)。
 緒方選手は4打数3安打。本格的に首位打者戦線に殴り込みですね。

ケサダ、内野守備練習を開始

ケサダ外野手が内野守備練習を開始した。当然、まだ下手である。

金本・緒方・前田選手の壁は高すぎるということでしょうねえ。

9月11日

大野投手が引退記者会見:来季からコーチに

大野投手の引退記者会見が15時から広島市民球場の球団会議室で行われ、 大野投手は正式に引退を表明した。来季から一軍投手コーチに就任する。 会見での大野投手の言葉は以下の通り:
「テスト生としてプロの世界に飛び込んで22年間ですね、 何度となく壁にぶつかりながらこうしてプロの世界でやってこれたのも、 球団をはじめとして、チームメイト、ファンのみなさんの御声援、 マスコミみなさんのおかげだと思って感謝しております。 それとやはり、自分を蔭で、 いい時も悪い時も支えてくれた家族にも感謝したいと思っています」。
「正式にユニフォームを脱ごうと思ったのは8月4日になるんですが、 御存じの通り、6月に血行障害が再発しまして、約50日間調整してきまして、 オールスター明けにまた一軍に上がってきまして、 先発は無理ということで短いイニングで何とかチームに貢献したいという気持ちで 投げてきたんですけど、 勝ちゲームの中で高橋君に自分が投げたボールを完璧に バックスクリーンに打たれたという、その打たれた瞬間、 ボールの飛んでいく方向などを考えた時に、 今のこのボールじゃプロとして通用しないなという気持ちがすごいありました。 それがこれでユニフォームを脱ぐという気持ちに達した一球でしたね。 そのあくる日、これでもう投げなくていいという気持ちが強かったですね。 それだけ自分の身体を無理してやってきてたんだなという気持ちが正直なところです。 {家族にはその日(8月5日)に伝えた}」。
「(思い出に残る試合は)やはり1試合目ですね。 初登板というのがやっぱり今の自分を作ってくれたというか、 そういう中でも何とかやらなければいけないというのを 土台として残してくれたと思います。 いつまでたっても初登板というのは忘れられないと思います。 区切りの中でも数々試合ありますけど、槙原君等の投げ合いもありましたし。 でも最近で言えば、平成3年の優勝した年、 マウンドでいたという試合が一番印象に残っています。 {プロとしてやっていける自信がついた試合は昭和53年の最終戦、 優勝したヤクルトが129試合連続得点中だったが、それを完封したこと}」。
「(印象的な打者は)今まで多く投げてきましたけど、 マウンドの上で足が振るったというのは王さんだけですから。 王さんの目というのが印象に残っています」。
「この22年間の間、楽しいことよりも、 苦しいというか辛い部分が多かったかなと思いますけど、 逆にそれが多い分、やったことに対しての喜びも多かったと思います」。
「この引退を決めるまで、まだやれることがあるんじゃないかという感じで 1年1年ずっとやってきましたから、 そういう意味ではまだやりたかったかなと思いながら投げてきたんですけど、 自分でそういう風に決意した時は、もうこれで悔いはないと、 やり残すことはなかったという気持ちで、逆にホッとしたというか、 そういう気持ちが強いです」。
「やはり22年という間、ユニフォームを着てやってきましたから、 気持ちの中では1回ユニフォームを脱いで、 ある意味では野球を外から見てみたいという気持ちがあったんですが、 先日オーナーに挨拶に行った時に、会社等含めて、 コーチとして何とか残ってくれというお話を頂きまして、 話をいろいろお聞きして、自分なりに家族も踏まえて(OBの方?)とも相談した結果、 来季はコーチとしてユニフォームを着てやることになりましたので、 今後ともみなさん、今まで同様よろしくお願いします」。
「22年間、温かい御声援をいただきありがとうございました。 やはり身体というか体力の限界というか、 プロとして自分がイメージ通り投げてきたボールが投げられなくなり、 こうしてシーズン途中にしてユニフォームを脱ぐという決心をし、 今日こういう記者会見を設けてもらったんですけど、 選手生活としての自分の野球人生は終わりましたけど、 第2の人生ということでコーチとしてやっていきたいと思いますので、 今後とも私を、カープを御声援して欲しいと思います。 長い間、本当にありがとうございました」。

一部、聞き間違いがあるかもしれません。 {}内はアナウンサーが要旨として伝えたものです。
コーチ就任は嬉しいです。 投手に喝を入れにマウンドへ行く大野さんの姿を見ることができるのは、 実はあまり喜ばしいことではないんですよね。 大野さんがベンチで悠然としていられるように、投手陣には頑張って貰いたいです。

大野投手引退記念試合は9月27日

大野投手の引退記念試合が9月27日(日)の横浜戦で行われることが正式に発表された。 試合後、引退セレモニーが行われ、 大野投手の登板試合数707(現在706試合登板)にちなんで、 707個の背番号24のユニフォーム型風船が上げられる。

大野さんが登板する姿を見ることができる最後のチャンスです。 ぜひ広島市民球場を超満員にしてもらいたいです。

ミンチー、あわや完封の快投

対ヤクルト戦、4回裏、ヤクルト先発山部投手から江藤選手が左前打。 この打球処理をホージー選手が誤る間に二塁へ。江藤選手が暴投で三塁へ進んだ後、 町田選手の中犠飛で1点を先制した。5回裏には四球のミンチー投手が二塁へ進んだ後、 前田選手が中前適時打して追加点。 先発ミンチー投手は抜群の出来。8回までわずか2安打9奪三振。 9回表に稲葉選手の左越え三塁打の後、真中選手の右前適時打で完封は逃したものの、 完投。2対1で勝利。連敗を3で止めた。

試合結果

 今日はミンチー投手さまさまですね。序盤から中盤は珍しく奪三振の山。 6回までで9奪三振。7回からは内野ゴロの山でした。 8回までは2安打だけで二塁ベースを踏ませない快投。 こりゃ完封だなと思っていたのですが、9回表に勝ちを急いだか、 この試合初打席の途中出場稲葉選手に左越え三塁打。 真中選手に右前適時打されて完封は逃しました。 さらに二死二塁とされて一打同点のピンチでしたが、池山選手を抑えました。 結局、4安打1失点で完投勝利。13勝目です。
 ミンチー投手は投球テンポが良くて試合時間が短くなるので、 観戦する身にとっては非常に助かります(笑)。
 打線はヤクルトのミスに付け込んで2得点。 4回裏は江藤選手の左前打をホージー選手が処理し損ねるミス。 さらにバッテリーミスで三塁へ。 きっちり犠飛を上げた町田選手は誉めるべきでしょうが、 ヤクルトがミスでお膳立てしてくれたことは確か。 5回裏は、少しはマシになったとはいえ、打撃がさっぱりのミンチー投手に四球。 二塁へ進んだミンチー投手は前田選手の中前打で本塁へ。 真中選手のバックホームはカットしなければ余裕で本塁アウトだったようですし、 宮本選手がカットの際に捕球し損なわなければ、 これまたアウトだったかもしれないというタイミングでした。 というわけで、2点ともヤクルトのミスによる、爽快感の少ない点の取り方でした。
 カープもミスをしています。 9回表の浅井選手の守備。一死一塁で一塁ゴロ。 まず一塁ベースを踏んでから二塁へ送球。二塁はきわどくセーフになりました。 あの場面ではまず二塁へ送球するべきでしょう。 二死一塁で済むところが二死二塁。1本のヒットで同点となるピンチを招きました。
 前田選手は4打数2安打。打率が少し上がりましたね。

ウエスタン情報

試合結果

福地選手がシーズン52盗塁を決めました。これでイースタン記録に並びました。 二軍日本タイ記録とでも言えばよいのでしょうか。
先発嶋投手は3回途中でKOされた後、左翼守備へ。 ロングリリーフ田中投手は好投していたのに、最後の回に集中打されたようです。

カープに逆転優勝の目はあるか?

ふざけたタイトルだとお思いでしょうが、算数の計算をしてみました。 ちょっとわかりにくいかも知れませんがおつき合い下さい。
まず、10日の試合が終了した時点での、 上位4チームの勝ち数と上位4チーム同士が対戦する残り試合数は 以下の通りです。
チーム 勝ち数 対横残 対中残 対巨残 対ヤ残 対4残計
横浜 65 20
中日 63 15
巨人 64
ヤク 56 16

ここで上位4チームが広島と阪神には全敗するとして、 上位4チームの最終的な勝ち星の合計を計算します。 右端の「対4残計」の合計の半分(4チーム同士の試合数)が これから4チームが増やす勝ち星です。
 (20+15+7+16)÷2=29
この29勝をこれまでの4チームの勝ち星の合計に加えたものが、 4チームの最終的な勝ち星の合計となります。すなわち、
 65+63+64+56+29=277
これを4チームでバランス良く分け合った数字を出すために4で割ります。
 277÷4=69.25
すなわち3チームが69勝で、少なくとも1チームは70勝するわけです。 最低の優勝ラインは現在70勝というわけですね。
今の広島の勝ち数は51勝。残り試合は19。全勝しても70勝です。 すなわち、あと1敗すれば理論上も優勝の可能性は0になります。
すいません、暗い話題で。

9月10日

巨人に3タテ食らう

対巨人戦、先発山内投手は初回、いきなり無死満塁のピンチを招き、 清原選手の犠飛で1点を先制された。2回裏には清水選手に11号ソロ。 3回表、 巨人先発入来投手から前田選手が右中間の看板を直撃する特大の24号2ランを放ち、 同点。しかし5回裏、 清原選手の適時二塁打と元木選手の2点適時打で3点を勝ち越され、山内投手はKO。 7回表に代打ペレス選手の適時内野安打と野村選手の適時打で1点差に迫り、 入来投手をKO。その裏、ペルドモ投手が元木選手に適時二塁打を打たれて2点差。 8回表無死満塁のチャンスで、西山投手から浅井選手が2点適時打を放ち同点。 なおも無死一二塁のチャンスだったが、バントミスと走塁ミスで潰した。 その裏、玉木重投手が二死から四球と安打で一三塁とされた後、 松井選手に適時打されて1点を勝ち越された。 9回表は槙原投手を二死一二塁まで攻めたが、江藤選手が平凡な右飛に倒れた。 6対7で敗戦。広島は巨人に同一カード3連敗。

試合結果

 7回表は1点差に迫って一死一三塁。正田・前田選手が凡退。 8回表は同点として無死一二塁。高選手が連夜の送りバント失敗。 緒方選手が盗塁を狙ったスタートが早すぎて挟殺される走塁ミス。 9回表は正田選手に代走を出し忘れる采配ミス。 それなりに粘りは見せたのですが、あとひと押しが足りませんでした。
 投手陣が7点も取られては敗戦を打線のせいにするのは酷かも知れません。 先発の山内投手は5回途中5失点でKO。初回の無死満塁を1点だけに抑えたので、 乗らなきゃいけないと思うんですけど。球の勢いはそこそこあったように思いますが、 球が高かったですね。 5回裏の清原選手の適時二塁打は難しい低めのフォークでしたけど。 8回裏に決勝点を取られた玉木重投手。二死無走者から出した四球がきっかけ。 やられるべくしてやられているという感じですねえ。
 前田選手は5打数1安打。 その1安打は長嶋監督が描かれたSECOMの看板の下部を直撃しました。 飛距離の点では金本・江藤選手に及ばないという評価がありますが、 かなりの飛距離でしたね。打った瞬間、「行った」という感じで歩いていました。 「ちゃんと走れ」というような野暮は言いっこなしにしましょうや。
 8回表には走塁ミスで挟殺された緒方選手ですが、 4回表に同じようなタイミングで走って、復帰後初盗塁を成功させています。 足が悪くて加速がつかない点をスタートの早さで補おうとしているのかも知れません。 盗塁する緒方選手を見ることができたのは嬉しかったです。
 ケサダ選手がまたも代打で安打しました。これで5打席連続安打です。 さて、どこまで延ばしてくれるか。

ウエスタン情報

試合結果

澤崎投手が久々に登板。5回を4安打1失点とまずまず。
長谷川投手は味方に足を引っ張られたこともあって、2回を5失点。 今季中の一軍入りは難しそう。
高橋英投手が「片頭痛」から復帰。

阪神、ウエスタン優勝

阪神が今季のウエスタンリーグを制覇した。

おめでとうございます。ちなみにカープは最下位です。

9月9日

佐々岡、ようやく援護してもらったのに

対巨人戦、初回、巨人先発岡島投手から江藤選手が2試合連続の22号3ランを 左翼席へ運び先制。その裏、 先発佐々岡投手は松井選手の適時打と清原選手の犠飛で1点差とされ、 3回裏には清原選手の22号2ランで逆転された。4回表、 佐々岡投手の適時二塁打で同点。5回裏、 二死一三塁で清水選手の遊ゴロを野村選手が悪送球して勝ち越された。 7回裏、玉木重投手が元木選手に適時打されて2点差。 8回表に巨人4番手西山投手から浅井選手の適時打で1点差としたが、 最後は槙原投手に抑えられた。5対6で敗戦。広島は2連敗。

試合結果

 最近は好投しながらも打線の援護がなく、白星が付かなかった佐々岡投手。 不運続きだったのですが、この試合では江藤選手が初回いきなりの3ラン。 「これで今日はいける」とでも思ったのでしょうか。初回いきなり2点を返されて、 3回裏には清原選手に逆転弾。好投すれば打線の援護がなく、 打線の援護があれば打たれてしまう。三村監督の試合後のコメントのように 「めぐり合わせが悪い」ということでしょうか。 黒星の数はいつの間にか10となりました。
 佐々岡投手は本来ならば昨日の先発だったそうです。体調が悪く、 昨日は投げられなかったとのこと。
 佐々岡投手は打撃がいいですね。この試合では右中間フェンス直撃の同点適時二塁打。 あわや本塁打という当たりでした。 抑えをやっていた頃は打席に入る機会がほとんどなかったので、 自慢の打撃を披露できませんでしたが、 先発に回ってからは思い切りの良い打撃を見せていますね。
 江藤選手は2試合連続本塁打。あとの打席が駄目だったのは残念ですが (特に7回表二死満塁のチャンスは)、本塁打が出始めたのは良いことだと思います。 来年のためにも良い形でシーズンを終えて欲しいと思います。
 前田選手は5打数1安打。8日の試合前の守備練習中に左手小指を突き指し、 この日の打撃練習中に悪化させたそうです。そんな中での1安打。 毎試合少なくとも1安打すれば大きく打率を下げることはありません。 まだまだ残り試合はありますので、そのうち爆発してくれるでしょう。
 最後に。5回裏の野村選手の悪送球、8回表の高選手のバント失敗、 ああいったプレーを極力減らして欲しいと思います。

ウエスタン情報

試合結果

紀藤投手が先発しています。よって、週末のヤクルト戦での先発はありません。 若手投手の誰かが先発しそうですね。
池田投手と嶋投手が外野を守っています。 野手が足りないというよりは、やはり何か意図があってのことのようです。

マグワイア、62号大リーグ新記録

大リーグ、セントルイス・カージナルスのマーク・マグワイア選手が 対シカゴ・カブス戦で今季62号本塁打を放ち、 ロジャー・マリス選手の持つシーズン本塁打記録を塗り変えた。

あめでとうございます。凄い記録ですね。逃げない投手たちにも感心します。

9月8日

江藤、1か月ぶりの一発も

対巨人戦、今季2度目の先発の黒田投手は、初回、 松井選手の内野ゴロの間に1点を先制された。直後の2回表、 巨人先発桑田投手から江藤選手が約1か月ぶりの21号アーチを左中間へ運んで同点。 しかし4回裏、ダンカン選手の適時打で1点を勝ち越されると、 6回裏には元木選手の適時打と清水選手の犠飛で2点を追加された。 広島打線はチャンスは作るものの桑田投手を崩せず。 桑田投手は8回表にアクシデントで降板したが、以後を西山投手に完璧に抑えられた。 1対4で敗戦。

試合結果

 先発は6月25日巨人戦以来、今季2度目の先発となる黒田投手でした。 ラジオの衣笠さんの解説では調子が良さそうに思えたのですが、 本人は「フォークは抜けるし、直球は走らない。悪いなりの投球をしたのだが」 ということだそうです。結果を見ると、5回2失点まではまずまず。 6回裏の2失点が惜しまれるといったところでしょう。四球絡みですしね。 試合をぶち壊したわけではありませんから、 これからもどんどん先発起用してもらいたいですね。
 打線はまたも不発。その中では江藤選手が8月9日横浜戦以来、 約1か月ぶりの本塁打を放ったことが明るい話題。 単なる出会い頭でないことを祈りたいですね。もうひとつは代打ケサダ選手のヒット。 これで4打席連続安打です。
 前田選手は4打席目に二塁打。実に13打席ぶりの安打でした。 5月下旬から6月にかけての大スランプのようなことにならないかと心配しましたが、 どうやら大丈夫かな。

前田、8月月間MVP受賞

 前田選手がセ・リーグ打者部門で8月の月間MVPを受賞した。 8月の成績は打率.368、9本塁打、26打点で、8月の三冠王。 4月に続き、今季2度目の受賞。前田選手は 「ここまで怪我をせずにこれたので、それだけで充分です。 身体の面でつらい時期はあったんですけどね、その中で何とかごまかしてできたんで、 よかったんじゃないかと思います」。
 なお、セ投手部門は巨人の桑田投手。 パ投手部門は西武の西口投手、打者部門は近鉄のクラーク選手。

前田選手、おめでとうございます。あと1か月です。 苦しいでしょうが何とか乗り切って下さい。

西山、ウエスタンで復帰

西山選手がウエスタンリーグ中日戦で復帰。スタメンマスクをかぶり、 3イニング出場した。西山選手は「久しぶりなだけにすごく嬉しい。 部分部分、多少の痛みというのはありますけど、 一瞬ですから。その一瞬我慢すればいいことで、後々何ということはないですから。 だから、もうほとんど大丈夫です」。

西山選手、復帰おめでとうございます。あまり無理はして欲しくないのですが、 西山選手は大野投手の引退試合までには一軍復帰したいそうです。

福地、ウエスタン新記録の50盗塁達成

福地選手がこの日の中日戦でウエスタンリーグ新記録のシーズン50盗塁を達成した。 これまでの記録は山崎一軍打撃コーチが1978年に達成した49盗塁だった。

福地選手、おめでとうございます。来年は何としても一軍に定着してもらいたいです。

ウエスタン情報

試合結果

兵動選手が4安打。かなり慣れてきたようですね。
若林投手は7回を原田選手の2ランによる2点のみの好投。

9月7日

上土井球団部長の話

 中国新聞に「達川新監督の登用−広島・上土井球団部長に聞く」 という記事が出ています。 要約すると、選手だけでなくスタッフも自前で育てるつもりで、 2〜3年は負けが増えても目をつぶるということのようです。 長い目で見て応援してくれと。

 今のカープの野球を見ていると、 立て直しには少し時間がかかりそうなので、それも仕方ないような気はします。 長期的な展望を持っているらしいことも評価できます。 しかし、球団部長自らが「しばらくは弱くても我慢してくれ」 と言うのは相当な勇気だと思いますね(^^;。

追加日程

10月12日(月) 横浜−広島 18:00(横浜)

まさかとは思いますが、この時まだ優勝が決まってないなんてことはあるでしょうか?

SATOの無責任先発予想

 8日から東京ドームで巨人3連戦、11日から広島でヤクルト3連戦。 計6連戦。
 巨人はヤクルトに3連勝して調子が上がっています。 広島は巨人に1つ負け越しているだけなので、 勝ち越して五分の星に戻したいところです。
 現在のローテ投手は佐々岡・山内・ミンチー・加藤投手で、 ミンチー投手は6日に投げたばかりなので1回しか先発できず、 今節は先発投手が2人足りません。そこを埋めそうなのは、 30日横浜戦での先発予定が流れた黒田投手と、 現在登録を抹消されている紀藤投手。 黒田投手には東京ドームでのデビュー戦を思い出してもらうために、 巨人戦で先発してもらいましょう。ということで、 佐々岡・黒田・山内・ミンチー・加藤・紀藤投手という順番でどうでしょうか? 個人的には、高橋建・ペルドモ・菊地原・河野投手の内の誰かが先発してくれると、 ワクワクしながら試合を見ることができるんですけど。
 巨人の先発は桑田・岡島・入来投手が予想されます。

福地、スイッチヒッターに挑戦

ウエスタンリーグ盗塁王の福地選手が1か月ほど前から左打ち習得に挑戦している。 3年前にも挑戦したが、この時は断念している。 10月の沖縄ハイサイリーグで実戦デビューする予定。 また、今季はほぼ外野手一本だったが、 二塁手が正田選手の引退で空席になるため、二塁守備にも取り組んでいる。

 昔、今井譲二という代走専門の選手がいました。 終盤、1点差、あるいは同点で一塁に走者が出ると、 決まって代走に出てきて二盗を成功させていました。 今のカープであえて言えば、木村選手。レギュラーになれなかった頃の緒方選手。 そういった感じでしょうか。
 「足だけならば緒方以上」と達川二軍監督に言わしめた福地選手。 代走専門ならば今すぐにでも一軍入りできるでしょう。 しかし、今のカープには代走専門の選手を置けるほど、 一軍選手枠に余裕がないようです。また、 レギュラー選手はほとんどがそれなりの足を持っていますから、 代走専門の選手など必要ないのかも知れません。 とにかく福地選手は、 自慢の足を見せるためには、自らのバットで出塁しなくてはなりません。 左打ちへの挑戦は、打撃面で伸び悩んでいる現状を打開するためのひとつの策。 ぜひ、成功させて欲しいと思います。

9月6日

ミンチー・幹英、阪神を完封

対阪神戦、広島は2回裏に阪神先発藪投手を攻め、 一死一二塁から浅井選手が左前適時打して先制。 4回裏には右中間三塁打の金本選手を江藤選手が左犠飛でホームへ迎え入れた。 先発ミンチー投手は走者を許しながらも要所を抑える投球。 8回までを6安打無失点に切り抜けた。9回表は小林幹投手が無難に抑え、 2対0で勝利。広島は2連勝。藪投手に対する連敗を6で止めた。

試合結果

 ミンチー投手が好投しました。 最近は立ち上がりに失点した後に立ち直ることが多かったので、 うまく立ち上がれるかどうかがポイントのひとつでした。 初回にいきなり坪井選手に安打されたのですが、 このピンチを今岡選手のバント失敗で切り抜けたことで乗れましたね。 あとは5回表二死一二塁、6回表無死一二塁が大ピンチでしたが、 粘り強く阪神打線を抑えました。完封ペースではありましたが、 球数が多くなったことと、間隔の開いた幹英投手の顔見せ(?)のために、 8回でマウンドを降りました。これで12勝目。 最多勝はともかくとして、15勝はしてほしいですね。
 攻撃では6連敗させられている天敵の藪投手をいかに打つかがポイント。 首脳陣からは「狙い球を絞らず、来た球を中堅方向へ打ち返す」という指示が 出されました。 2回裏の金本選手の中前打や 浅井選手の左前適時打は指示通りの打撃だったように思います。 浅井選手は昨日に続き、地元富山で連日の打のヒーローとなりました。 金本選手は4回裏にも右中間三塁打を放ち、追加点のお膳立てをしました。 しかしながら、結局は藪投手から2得点しかできなかったわけですから、 打ち崩したとは言えないでしょう。
 先発二塁手は木村選手。1打席目と2打席目はファールで粘って、 藪投手に球数を多く投げさせました。 守備でも5回表に矢野輝選手の一二塁間へのゴロをうまく処理しました。
 左足捻挫の瀬戸選手はテーピングをして先発マスク。 田村捕手という伸び盛りの捕手がいるにもかかわらず先発するということは、 それほど大した怪我ではないということでしょう。
 前田選手は2試合連続の4タコ。当てるような感じの打撃になっていて、 スイングに力強さが感じられなかったのが心配。 ズルズル行かないようにして欲しいです。ここが踏ん張りどころかも知れません。

主催試合入場者100万人突破

広島の主催試合の入場者が100万1千人となり、 57試合目で100万人を突破した。昨年よりも3試合遅いペース。 100万人突破は8年連続、20回目。

早い時期に優勝争いから脱落したにしてはまずまずでしょうか? 最終的には110万人台でしょうね。

9月5日

正田、渋いサヨナラ打

対阪神戦、初回、先発加藤投手はハンセン選手に適時打されて1点を失った。 しかし5回裏、阪神先発井上投手から加藤投手が適時打を放って同点。 6回裏には野村選手が12号ソロを右翼席へ運んで勝ち越し。 しかし7回表、好投を続けていた加藤投手が代打八木選手に適時打されて同点。 さらに代打平塚選手の内野ゴロの間に勝ち越された。 粘る広島はその裏、葛西投手を二死満塁と攻め、 代わった吉田豊投手から野村選手が押し出し四球を選んで同点。 8回9回を高橋建・玉木重投手でしのぐと、 9回裏に伊藤投手を攻め、2本の安打と敬遠四球で無死満塁とし、 正田選手の投ゴロが適時内野安打となってサヨナラ。4対3で勝利。 阪神戦の連敗を7で止めた。

試合結果

 追いつ追われつの試合にピリオドを打ったのは正田選手のサヨナラ内野安打でした。 サヨナラ勝ちができなくて苦しんでいた時期がありましたが、 それが嘘のようにあっさりサヨナラ勝ちしました。9回裏は先頭の緒方選手が中前打で出塁すると、浅井選手が右前打でつなぎ、無死一三塁。 代打ペレス選手が敬遠されて満塁。正田選手は高いバウンドの投ゴロ。 三塁走者緒方選手がホームを駆け抜けてサヨナラ勝ち。 正田選手らしい地味な当たりでしたね。
 前回完封勝利の加藤投手はこの試合でも安定した投球でした。 しかし、先制点を許したことと、 味方が逆転した直後に点を取られて逆転されたことは反省点でしょう。 そのために勝利投手になれなかったですしね。 打では井上投手を打ちあぐねていた打線に業を煮やしたか、 自ら同点適時打を打ちました。
 打線は4点を取りましたが、 チャンスでたたみかけることができていないことに不満が残りますね。 5回裏に1点を取った後の二死一二塁、7回裏に1点取った後の二死満塁。 大量点のチャンスでした。
 前田選手は4タコでした。坪井選手は着実に打率を上げています。 まさか新人で首位打者はないだろうと思っていましたが、 鈴木尚選手とともに要チェック選手ですね。

瀬戸、左足捻挫で途中交代

瀬戸選手が5回裏の走塁中に左足を捻挫して、田村選手と交代した。

大したことがなければいいですけど。無理はしないで下さい。

9月4日

完敗、猛虎に7連敗

対阪神戦、先発山内投手は2回表、大豊選手に16号先制ソロアーチ。 3回表、矢野輝選手に3号ソロアーチ。 5回表には今岡選手に2点適時二塁打を浴びてKO。 9回表には山田投手が今岡・ハンセン選手の適時打と大豊選手の犠飛で3失点し、 駄目を押された。打線も阪神先発中込投手を打ちあぐね、 唯一のチャンスだった7回裏二死満塁も生かせず。 弓長・伊藤投手にかわされ完封負け。0対7で完敗。対阪神戦の連敗は7に延びた。

試合結果

 先制・中押し・駄目押しとされて、打線も完全に沈黙。まさに完敗。 阪神に全く勝てなくなってしまいましたね。 下手すれば全球団に負け越しということも...。
 攻撃で唯一のチャンスだったのが7回裏。江藤選手の四球、浅井選手の中前打、 代打ケサダ選手の中前打で二死満塁。4点差だったので、 1本ヒットが出れば面白くなるところだったのですが、野村選手が倒れました。 この試合は中込投手の前にやたらと詰まった打球が多かったです。 「まっスラ」という球にやられたようですね。 今までは結構打っていたように思うんですけど。
 先発の山内投手ですが、2試合ぐらい好投した後は悪い内容の投球が続いています。 ここ2年間、良かったり悪かったりで同じことの繰り返しです。
 前田選手は4打数2安打。これで今シーズンの安打が159本になりました。 この安打数は93年94年のシーズン通算安打158本を抜く自己新記録です。 おめでとうございます。最多安打王だけは間違いなく獲れるでしょう。
 ケサダ選手が代打で安打。これで3試合連続です。 先発で起用したいところですが、外す選手がいませんねえ。
 田村選手が6回表に好ブロックを見せました。 二死一塁から矢野輝選手の右翼線二塁打で本塁を突いた和田選手をタッチアウト。 タイミング的には余裕でセーフだったのですが、完全にブロックしました。 田村選手の足めがけてスライディングした和田選手にも 問題はあったかも知れませんけど。
 中継ぎ投手陣は山田投手以外は無失点。 中でも菊地原投手はハンセン選手には安打されましたが、大豊・桧山選手を連続三振。 ほとんどスライダーと直球しか投げていないようですが、 何とかなりそうな気もします。とりあえず、どんどん起用して欲しいです。

緒方、打撃ベストテン4位に登場

緒方選手が規定打席に到達した。打率.323は前田・鈴木尚・坪井選手に次ぐ4位。

緒方選手はこの試合4打席立って344打席。規定打席は試合数×3.1で計算され、 111×3.1=344.1。小数点以下は切り捨てですから、344です。 中国新聞やRCCは「この試合5打席立てば到達」と言っていて、 おかしいなと思っていたのですが、間違いだったようですね。
緒方選手は右足首の状態が思わしくないようです。 野口トレーナーは「試合に出てプレーができることが不思議なほど」と言っています。 走れない緒方選手は魅力半減ですが、 今から完全に治しているとシーズンが終わってしまいますので、仕方ないでしょう。 今無理していることが来年に影響しないことを祈るだけです。

大野が打撃投手

大野投手が投手陣の打撃練習で打撃投手を務めた。 これを見た三村監督は「引退試合に向けて調整を開始したね」。

引退試合ではできるだけ長い回見ていたいですが、難しいですかね。

1位二岡を再確認

3日4日に球団事務所でスカウト会議が開かれた。 ドラフト指名候補選手として、高校生約40名をリストアップ。 ドラフト1位は近大の二岡内野手で行くことが再確認された。 1位でしか獲得できない松坂投手(横浜)らはリストから除外された。 中国地方では金川内野手(広島山陽)、酒井投手(矢上)らの名前が挙がった。

スポーツ紙からの情報では、阪神と巨人も二岡選手獲得に動いているとのこと。 正田選手が引退してしまいますし、何とか逆指名を取り付けて欲しいです。

9月3日

SATOの無責任先発予想

 4日から阪神3連戦。現在、阪神には6連敗中。 今年の前半までは相性が良かったのですけど。神宮連敗は止められませんでしたが、 対阪神戦の連敗は止めて欲しいです。
 先発が予想されるのは山内・加藤・ミンチー投手。 阪神の先発は中込・藪・井上投手でしょうか。

9月2日

大野、現役引退

 大野豊投手が体力の限界を理由に今季限りで現役を引退することが明らかになった。 大野投手は1日、松田オーナーに現役を引退する意志を報告。 来季から一軍投手コーチに就任することを要請された。
 大野投手は「思い通りの球を投げられなくなった。 これ以上チームに迷惑をかけるわけにはいかない」と語った。
 大野投手は今季、史上最年長開幕投手をつとめ、ローテーション入りしていたが、 左上腕部血行障害が再発し、6月5日に登録を抹消。 7月25日に再登録をされ、中継ぎで4試合に登板したが、 8月5日に再度登録を抹消された。
 22年間の通算成績は148勝100敗138セーブ。 5度のリーグ優勝と3度の日本一に貢献し、 88年に沢村賞、88年97年に最優秀防御率、 91年に最優秀救援投手のタイトルを獲得している。
 引退記者会見は11日に広島市民球場で行なわれる。 引退試合は27日の横浜戦。

 ついにこの日が来てしまいましたね。 8月5日の登録抹消の時に「これは現役続行の大ピンチではないか」 と感じていました。巨人の高橋選手に打たれたことが「江川対小早川」 「千代の富士対貴乃花」のイメージとダブって見えたこともありますが、 その直後に登録抹消されたことでその感を強くしました。 いつまでたっても登録される気配がありませんでしたし、 この日が来ることを私自身は少しずつ覚悟をしていました。 ですから今回の一報もショックではありますが、何とか冷静でいられます。
 大野投手御自身が限界だと感じておられて御自身で決断されたことでしょうから、残念ですが、 仕方ないと思います。寂しくなりますけれど。できれば投手コーチ就任依頼を受諾されて、 カープの弱体投手陣を立て直していただきたいと思います。 22年間、本当にありがとうございました。

正田も引退

 正田耕三選手が体力の限界を理由に今季限りで現役を引退することが明らかになった。 球団は一軍守備走塁コーチ就任を要請。正田選手はこれを内諾している。
 正田選手は「まだ若い選手に負けないという気持ちがあるが、 そろそろいい時期かなと思った。限界に挑戦させてもらったし、 首位打者・優勝を経験できた。球団には感謝している」とコメントした。
 正田選手の97年まで13年間の通算成績は1443安打、43本塁打、374打点、 146盗塁、打率.288。2度のリーグ優勝に貢献し、87年88年に首位打者、 89年に盗塁王に輝いている。
 引退記者会見は12日に広島市民球場で行われる。 引退試合は29日の中日戦。

 正田選手まで引退ですか。本当、寂しくなります。 今季から兼任コーチ就任ということで、引退も近いのかなとは思っていました。 ここ数年は衰えが目立っていて、 このページでも正田選手に対してかなりキツイことを書いた覚えもあります。 しかし今年の成績は最近3年間では最も良いものだっただけに、 あと1〜2年はいけそうな感じがしていて、この発表は少し意外です。 来季は首脳陣が新体制になるということで、 その辺りとの絡みもあるのではないかと想像します。
 コーチに就任されるとのこと。 これからもカープを支えて下さい。長い間お疲れ様でした。

佐々岡、また一発に泣く

対中日戦、先発佐々岡投手は5回表に山崎選手に20号ソロアーチを浴びた。 7回表には中村選手に5号ソロアーチ。 8回表にはペルドモ投手が3四球で満塁のピンチを作り、 中村選手の適時打で1点を追加された。 広島打線は中日先発門倉投手から毎回のように走者を出しながら8回まで零封された。 ようやく9回裏に宣投手を二死から攻め、 浅井・町田・ケサダ選手の3連打で1点を返したが、反撃もそこまで。 1対3で敗戦。

試合結果

 佐々岡投手はいつものパターンで敗戦。好投するも、一発で点を取られ、 なぜか味方打線が沈黙するというパターンです。 不運ですね。
 打線は9回裏二死無走者から3連打で1点を返して、 一発で逆転の場面を作りましたが、ちょっと反撃が遅すぎました。 ケサダ選手が適時打したことは 前の試合の勢いを持続しているようで良かったですけど。
 初回は3安打してそのうち1本が長打だったにもかかわらず無得点。 正田選手の右前打で三塁に向かった野村選手が、 右翼手の井上選手の好返球で刺されたのが痛かったです。 このプレーは井上選手を誉めるべきかもしれませんが、 野村選手は5回裏にも牽制に誘い出されてアウトになっています。 どうも足を使おうにも使えないといった感じがありますね。 初回はもうひとつ、 前田選手のホームラン性の飛球が、 高く上がりすぎたことが災いして逆風に戻されたのも不運でした。 4回裏には二死から2つの四球。 門倉投手が四球から崩れることが多いことを考えると、 大チャンスだったのですけどね。
 守備では金本・前田・緒方選手がそれぞれバックホームでホームインを阻止。 良いプレーを見せてくれたのですが、勝利には結び付きませんでした。
 ペルドモ投手は3四球で自滅に近い形でした。 最近好投が続いていて、そのうち先発もあるかという内容だったのですが、 残念な結果です。河野投手は安打と2つの四球で一死満塁のピンチを作ったのですが、 ゴメス選手と井上選手を抑えました。勉強になったことでしょう。

9月1日

ケサダ、プロ初アーチ!金本、逆転2ラン!

対中日戦、初回、先発ミンチー投手はゴメス選手に22号2ランを浴びて先制を許した。 その後、テンポの良い投球で好投していたが、7回表にゴメス選手に23号ソロを浴びた。 中日先発川上投手に6回までわずか2安打の広島打線は、 7回裏、四球の江藤選手を一塁に置いて、 代打ケサダ選手がプロ入り初アーチを左中間へ叩き込んで1点差とした。 8回表を玉木重・高橋建投手でしのぐと、 その裏、中日2番手前田投手から前田選手が右前打し、 続く金本選手が右翼席へ豪快に19号2ランを運んで逆転。 さらに、大塔投手から四球の江藤選手が緒方選手の送りバントと暴投で三塁へ進み、 浅井選手の犠飛でホームイン。最後は小林幹投手が3人でぴしゃり。 5対3で勝利。広島は2連勝。

試合結果

 ケサダ選手、プロ入り初本塁打おめでとうございます。 打った後、ベンチの中で本当に嬉しそうな表情でしたね。 あの一発が広島打線に点火した感じです。 三村監督も右の川上投手に対して右のケサダ選手をよく起用しましたね。 おそらくペレス選手は9回裏あたりに回ってくる打順のために温存したのだと思いますが、 「みぎひだり」にこだわるならば高選手を起用してもおかしくはないところでした。 若手優先の選手起用だったように思えます。
 金本選手は最近、広島市民球場ではいいところで打ってくれますね。 前田投手の変化球を見事な逆転2ラン。ケサダ選手の本塁打が出たので、 負けても収穫があった試合だなと思っていたのですが、 チームに勝利をもたらしてくれました。
 前田選手は3打数2安打。金本選手の逆転弾を呼んだ右前打は、 低めの球をうまく運んだ技ありの一打でした。 自己シーズン最多安打タイまであと2安打になっています。
 勝利投手は高橋建投手。 打者一人、立浪選手を遊ゴロに打ち取っただけで勝利投手が転がり込んできました。 これまでの不運が嘘のようですね(笑)。
 8月22日以来の登板になる幹英投手は12セーブ目。三者凡退、2奪三振。 2点差ということもあってか、直球を多めに投げていました。 時折投げるカーブ系の球には切れがありました。 田村捕手との相性はバッチリという感じ。
 先発のミンチー投手。7回3失点は合格点の出来なのですが、 ゴメス選手ひとりにやられました。 ゴメス選手には過去の対戦でもかなり打たれていますし、 相性が悪いですね。打線の援護がもっと早ければ良かったんですけど。