1979年日本シリーズ:広島−近鉄


11月4日

第7戦4勝3敗(大阪)

広島
近鉄

広島:山根−福士−江夏
近鉄:鈴木−柳田−山口

勝:山根2勝1敗
敗:柳田2敗
S:江夏2S
本:平野1号、水沼1号
盗:羽田、永尾、藤瀬、吹石

広島は初回、高橋慶の右前打をマニエルが後逸。 無死三塁となり、続く衣笠の適時打で先制。3回には水谷の適時打で加点。 先発の山根が5回、安打と盗塁の羽田を二塁に置いて、平野に2ランを打たれ同点。 広島は、6回表二死から代打萩原が安打した後、水沼がレフトスタンドへ2ラン。 その裏、マニエル・栗橋の安打で無死一二塁。山根をリリーフした福士が、 送りバントを決められた後、羽田の内野ゴロで1点。 1点差に詰め寄られた。
9回裏のマウンドは7回二死一塁からリリーフした江夏。 先頭の羽田に中前打。代走の藤瀬が二盗し、水沼の悪送球を誘い三進。 打者アーノルド四球の後、代走の吹石が二盗。無死二三塁となった。 打者平野を敬遠し満塁。無死満塁という絶体絶命のピンチで江夏は、 代打佐々木(96年近鉄監督)を空振り三振。 続く石渡の2球目スクイズを見破り、ウエスト。 石渡はバントしようと球に飛びついたが空振り。 飛び出した三塁走者藤瀬をアウトにした。なお続く二死二三塁のピンチも、 石渡を空振り三振で切り抜けた。1979年11月4日16時29分、 広島東洋カープ初の日本一の瞬間だった。