Dr.村田の「しゃきっとせんかい!」


江藤選手

 2冠王はほぼ確定しておりますが,彼の実力はこんなものではありません。新聞紙 上では,7試合で5本塁打のためか,江藤絶好調が伝えられていますが,ここ5試合 で打率は5厘ほど下がっています。私から言わせると,右方向への打球が少ないため ,ヒットを増産できておらず,絶好調とはいえないと思います(まあまあ好調くらい でしょうか)。また,ピッチャーが投げたボールの判定で,審判に問い合わせたりク レームを付けるのは並の選手のやることで,カープの4番打者は心静かに相手ピッチ ャーを睨み付けて仁王立ちしているだけでいいと思います。さらに,4番打者という ものは,打席では調子が悪くても決して首をふったりしてはいけません。これは並の 打者のやることです。打席では,ただ仁王立ちして,相手投手を睨み付けるだけでい いと思います。審判と話をしたり首を振ったりしている打者は,華のある4番打者と はいえません。一線級のいいピッチャーが来れば来るほど,これから打点を114に増 やすためにも,さらには佐藤会長が言われるファンの印象に残るバッティングをする ためにも,チャンスでの右打ちが重要になってくると思います。  残りの19試合は,江藤選手にとっては,単なる2冠王獲得への道ではなく,これよ りも大きな意義がある期間になると思います。すなわち,逆転Vをかけた残り19試合 で,カープの4番打者としての真価が問われると思います。ここで,4番打者として ,他チームのエースの前に立ちはだかって,インプレッシブなチャンスに強いバッテ ィングができてこそ,かりに一歩優勝に及ばなくても,これからカープの史上最強の いや日本プロ野球史上5指に入る4番打者への道が開けてくると思います。江藤がい るかぎり誰も勝負を捨てないような真の華のある4番打者への道を是非とも歩んで行 って欲しいと思います。そして,私の尊敬する山本浩司氏を凌駕する華のある選手へ と成長していってください。45本塁打,114打点,.315を上回ることを信じています。

三村監督

 相変らず脳天気なことばかりを言っています。うちの選手の辞書には最後のページ まで奇跡という文字が埋まっていると。いつも中日戦のような奇跡的な試合ばかりだ と身体がいくつあってももちません。また,選手の神経もすりへってしてしまいます 。残り19試合で15勝つのは決して奇跡ではありません。過去にこれくらいの星を 残したことはいくらでもあります。実際に,7月は19試合で14勝5敗でした。61 年には,残り15試合で12か13勝を挙げていると思います。結局,監督が采配特に投手 起用をミスしなければ,また先日の巨人戦のように変なところでスクイズをするよう なばかなことをしなければ,19試合で15勝挙げることは十分可能です。浅井のよ うな将来クリーンアップを打つことになるスラッガーにバントは無用です。彼は,9 割の確率で外野フライを打ち上げる力を持った選手です。また,バントの経験など高 校時代からほとんどないでしょう。適材適所ということを考えた采配に欠けています 。また,30過ぎて将来の飛躍がほとんど期待できない近藤や片瀬を先発させて何度 も同じミスを繰り返すのも,監督としての能力の欠如を如実に物語っていると思いま す。小早川をワンポイントで使うのもいかがなものでしょうか。中日戦(9/8)で パウエルを歩かせて,小早川と大豊の勝負に持っていったもの監督のミスです。力か らいえば,老いたとはいえ井上祐二の方が小早川よりも数段上ですから,井上とパウ エルの勝負に持っていくべきでしょう。小林を起用したほうが数段ましです。状況に よっては,小林,望月(?:5回はもつかも知れない)の先発も可能でしょう。この 2人ならば近藤や片瀬のように3回までで5点以上取られるような不細工なことはし ないでしょう。とにかく,采配ミスの多い監督です。選手にたとえて言うならば,首 寸前の2軍選手程度の能力しか持ち合わせていません。

残り19試合のピッチングスタッフの体制などについて

 本気で勝つ気があるのならば,以下の点を実践すべきです。
1.ピッチャーに一生懸命バッティング練習をやらせること。ピッチャーの打撃次第 で,得点能力が増してきます。特に,チェコに関しては,バックスイングなしでコン パクトに振ることを打撃コーチは真剣に教えるべきです(山本一義は何を教えとるん じゃ)。野球は9人でするものですから,投手のバッティングとはいえ疎かにしては いけません。
2.投手には,真剣にバント練習をさせるべきです。
3.片瀬は即刻2軍に落とすできです。防御率が6点以上の投手は不要です。2軍の どのピッチャーを連れてきても,一軍では防御率は最悪でも6点台にはなるはず。彼 の代わりに,山根を一軍に入れて,2試合ほど先発させるべきです。
4.本当に勝つ気があるのならば,先発4人衆(紀藤,大野,山内,チェコ)のうち の2人は常にベンチ入りさせ,勝負所では投入すべきです。ヤクルトの野村監督はこ ういうことを平気でやってのけます(このへんが両チームの差として顕著に現れてい るかも知れない)。もちろん,残り10試合になれば4人ともベンチ入りさせるべき です。
5.来年度からは,川端は2軍の投手コーチとして起用すべきです。プロで30勝程 度しか勝ってないものが1軍の投手コーチをしているのはカープくらいです。プロ野 球会広しと言えども,このような投手コーチはどこにも見当たりません。カープの生 え抜きかどうかを問題にしているのならば,そのような考えは球団側が即刻見直すべ きです。生え抜きかどうかに関わりなく,優秀な人材は登用すべきです。彼では,ピ ッチングスタッフの指導は不可能です。古沢,山本といった100勝以上のコーチを登 用すべきです。
6.ピッチャーを決して信用してはならない。代え時を早くして,総動員体制で望む 。4人衆以外の先発は,先発投手とは見做さず,中継ぎの3回くらいを無失点で切り 抜けさせるくらいの気持が必要です。実際には,3回を目処に交代させてもよい。

打線について

 中日戦で,高をセカンドに入れたのは,よかったと思います。正田に比べてバント が数段上手な選手で,きっちりと2番打者の役割を果たしておりました。正田がバン トを失敗して,スコアリング・ポジションにランナーを進められなかったケースが今 シーズンは多かったと思います。できれば,右投げの場合は高をずっと起用すべきで す。正田にはすでにセカンドを守るだけの力はありません。高をセカンドでフルシー ズン起用すれば,.270くらいの成績は残せると思います。高は,非常に緻密な,2番 打者としてはうってつけの選手です。送りの失敗はほとんどないと思います。正田の ようにゲッツーも頻繁には打ちません。正田の起用には熟慮が必要です。正田は,よ くバットを振って練習をするというもっぱらの評判ですが,今のままでは彼はいくら 練習をしてもだめです。練習すればするほど泥沼には入っていくような気がします。 彼にとって重要なのは,無理をして試合に先発出場するのではなく,控え選手に徹す ることが大切です。一つ彼に言えることは,バックスイングをほとんど取らないよう なミート中心のバッティングを心掛けるべきです。また,彼の身体ではバットは3か ら5cmは余らせて持つべきです。年老いてきた彼にとって必要なのは,猛練習ではな く,生き残りのためのプライドを捨てた工夫です。
 打線に関しては,余り問題はないと思いますが,河田の起用には少々疑問を感じま す。彼は,守備要員で打率も1割台を低迷していますので,代打としての信頼性に問 題があります。中日戦では,大豊のまずい守備に助けられてたまたまヒットが出まし たが。
 最後に一言,巨人戦で絶好調の小早川を途中で交代させ,結果的に引き分けとして しまったのも監督のミスです。今更無能な三村さんの能力が向上するとは考えられま せんが,周囲の者(ヘッドコーチ)などがよいアドバイスをして,試合の流れを読ん であげるようにすべきです。
 以上のように打線に関しては,正田,河田の起用に最新の注意を払い,監督が試合 の流れの読みに失敗しないようにすべきです。

9月20日

カープのことは、本当に残念でなりません。連夜の逆転負けを選手たちが来年 までしっかりと覚えていてくれればよいのですが、昨年の優勝できなかった悔 しさを選手たちはもう忘れてしまっているようです。中日についても同様のこ とが言えて、現在悲惨な結果となっているのはご承知のとおりです。それにし ても江藤はいけません。まだまだ修行が足りませんね。また、シーズン終了後 にコメントを送りたいと思います。それでは。さびしいの一言です。